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2009.08.05

初めての裁判員制度

 2009年5月21日から裁判員制度が始まり、昨日(8月4日)、全国初の裁判員裁判
が東京地方裁判所で実施されました。

 テレビでは、裁判員に選任されなかった裁判員候補者にまで
インタビューが行われており、加熱報道の様相を呈しています。

 裁判員に選任されなかった人は、私が見る限り「責任が重いので
選ばれなくて良かった。」と肩をなで下ろしている方が多いようでした。
 これが多くの市民の偽らざる気持ちでしょうし、もっともなご意見です。
 裁判員は、人の人生を左右する、きわめて重い責任を負わされるからです。

 「今後いかにこの制度が定着するかが問題だ」とコメントしていた法曹関係者が
いました。
  しかし、制度内容のみならず、制度目的や制度設立の経緯自体に疑問の残る
裁判員制度を根本的に見直すべき時期が来るのは、そう遠くないと思います。

         弁 護 士 武 本 夕 香 子

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